未知の世界だったドイツ。
その未知の世界が、視界いっぱいに広がった。
ドイツの古城の中でも、最も歓声のどよめきが、;沸き起こる場所。
ハイデルベルク城から一望する眼下、
旧市街の赤い屋根の町並み、ネッカー川の流れ、
ハイリゲンベルクの緑の森が、
一気に眼に飛び込んできて、
その美しさに何度もシャッターを押してしまいました。
廃墟となったハイデルベルク城の風情は、
ロマン主義の芸術家を魅了し、ゲーテも何度も訪れています。
廃墟のうら寂しさと、
700年の出来事を秘めた城の歴史。
栄華と戦いの名残。
崩壊寸前の外壁だけを残した城。
「エリザベスの門」
フリードリッヒ5世は、愛する英国生まれの妃、
エリザベス・スチュワートの19歳の誕生日のために、
一夜のうちに、この門を建てさせたそうです。
誕生日の朝、いつもの散歩道で、
昨日までは無なかった、自分の門を見つけて、
他国から嫁いだ、うら若い王妃は、
どんな高価な宝石よりも、
嬉しかったのではないでしょうか。
ドイツ最古のハイデルベルク大学。旧校舎。
ヨーロッパの古い大学は、
こうして殆どが、
目立つこともなく町に調和されています。
地味な新校舎。
16世紀に建てられた学生牢。
学生牢入り口。
目立つこともなく町に調和されています。
地味な新校舎。
日本の大学のように、門扉を構えたキャンパスは、
ヨーロッパでは、歴史の浅い新参の大学と見られるとか。
16世紀に建てられた学生牢。
酔っ払ったり、決闘
したり、血気盛んな若者たちが、
いましめのための収監に、使われていたそうです。
それでも、授業はちゃんと受けさせてくれたなんて、
やっぱり、懐が広いですね。
学生牢入り口。
牢内の壁や天井には、
落書きや自分の名前、
おまけに自分の自画像まで、
ろうそくのすすで、丹念に描かれ、
びっちりと埋め尽くされ、
お見事、隙間もありません。
お見事、隙間もありません。
学生牢に名を残すことを、
競いあっていた貴族の若者達。
競いあっていた貴族の若者達。
いつの時代も、
ほほえましい、青春の勲章の足跡。
ほほえましい、青春の勲章の足跡。
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